わたしは勉強ができない

好きなように生きたいね

私は作曲する

 今日は作曲をした。

 私は、数年前からスマートフォンとパソコンどちらかで曲を作っている。最近では、パソコンが私の中で主流だ。

 

 去年のちょうど今頃、どん底に虚無が混ざった毎日を過ごしている時、何となく「あ、曲を作ろう」と思い立った。

 前から曲は作っていたけど、何となく前奏だけ作って、飽きて、また他に新しく作ることの繰り返しでこれといったものは無かった。完成形が無かった。

 

 でもあの頃の私は、本当に空から何かがパッと落ちて来たみたいに、それまでよりももっと、シンプルに曲を作りたくなった。

 

  死ぬか生きるか迷ってて、というより自分は死ぬしかないと思っていた。

 おかしなことに「死にたい」から、「死ななければ」に変わっていき、食欲も無ければ、動くこともせず、言葉も思うように出て来ず、世の中全てが面倒くさく感じて、部屋の天窓から雲の流れを見ていた。今思うとかなり異常だけど、その時それが全てだった。

 

 iPhoneを持つことすら嫌だったけれど、その日は急いで作曲アプリを開いた。キーボードが広がる画面をぽちぽち叩くと、音と言葉が波のようにザワザワと浮かんで、昼も夜も、ただひたすら画面を叩いて打ち込み続けた。あっという間に曲は完成した。

何かをやり遂げたことがあまりなかった私には、驚きと喜びだった。その時はまだ死ぬつもりでいたけど、明らかに希望が小さく生まれていた。

 

 そして今に至る。音楽をして生きていきたい。音楽が人生のそばにいて欲しい。

自分が作る音楽を信じている私がいる。自惚れているだけかもしれない、現実を見ることが苦手だから。

でも自分を捨ていないことが、ちょっと嬉しい。

明日も傑作の続きを作ろう。

おやすみなさい。